希薄な近所づきあいと、個人主義的の弊害|和歌山県50代/男性
古くからの各戸の交流の長い地区に住んでおります。それでも時代の変化につれて価値観も変わっていきました。
たとえば、回覧板の進行、ごみ集積場の後始末、かならずルール通りしない人がいます。情報が遅いとか止まるとかの苦情を見聞きするようになりました。別の点としては旅館廃業後もその建物を放置し自然劣化していきつつあるなか、管理しない人がいますので、それに隣接するお家は特に台風時に被害を受けることがあります。
また、空家管理もしている人としていない人がいます。そうなると廃業旅館同様、台風の時にはそこから飛散してきた物体等により他の方が被害を受けるという問題も増えてきています。
要約しますと、近所間でもつきあいが希薄になり、個人主義的風潮になりつつあること、
急速に過疎化が進み、空家が増え、そのメンテナンス不備により他の住民が不安になり、
場合によっては、被害を受けることが出てきたということです。
昭和初期に建てられた住まいでも固定資産税がしっかり課税された|和歌山県50代/男性
私が17歳のとき父が病没しました。当時登記のことはまったくわからず、母も手探りで役所の助言で処理したようでした。近年自宅の登記を確認したところ、土地は私に相続されていましたが、建物はまだ亡き父のままでした。びっくりしました。
そこで、私も手探りで土地家屋調査士さんの助言で、司法書士さんにお願いして相続登記をすることになり、言われるまま役所で登記に関する書類を出してもらい、やっと相続登記ができました。父亡きあと40年近くも「持ち主さん誰??」のお家に住んでいたことになります。でも、そのおかげで昭和初期に建てられた住まいでも固定資産税がしっかり課税されるようになってしまいました。それまでは、古すぎて価値なしだから課税がないとばかり思っておりました。
このような顛末でとりあえず相続登記はいったん終わったものの、これから先は子供のいない自分はこのお家と土地の相続をどうすればよいのだろうか、という重大な問題にじわじわ直面してきているところです。建物が余りにも古すぎて、価値を見出せず、車も乗り付けることができないところで、売却もたぶんできないでしょう。
亡くなった親族の遺品がゴミに?子供たちの悲痛な叫び|和歌山県50代/女性
親戚の男性はお金持ちで、生前いろいろな骨とう品を集めるのが趣味でした。男性の自宅に遊びに行くと、玄関には大きな中国製のツボがあったり、部屋には立派な掛け軸などが飾られていました。
その男性が亡くなると、その男性の子供たちが自宅を整理することになるのですが、彼らにとっては豪華な骨とう品は無価値・無意味だったそうです。
買取してもらおうといろいろな業者に相談していましたが、ほとんどのアイテムには価値がなかったり、数千円という金額しかつかなかったそうです。ようは、お金持ちの男性は現金をほとんど残しておらず、骨とう品(ゴミ)しか子供に残していませんでした。骨とう品(ゴミ)の処分を巡って、子供たちはたびたび喧嘩していました。
財産相続にまつわる問題、義理の妹の行方不明が解決を阻む|和歌山県50代/男性
昨年1月、私の妻の叔父が亡くなりました。生涯独身で、相続人は私の妻とその妹(=義理の妹)です。相続内容は固定資産はなく、金融資産のみ(預貯金)でした。
実はその義理の妹が20年以上前から行方不明なのです。そのため遺産相続が開始できず、司法書士さんの協力を得て、これからその財産相続をどのように解決していくのかを相談しているところです。
ただ、行方不明のあと、長い年月が流れすぎて、いまからとなると非常にやっかいなのです。
不在者財産管理人という仕業の人を家裁に選任申請するところからはじめなければなりませんでした。そのこと自体にもある程度の金額を用意しなければなりません。そして、その専任事務が認可されたとしても、いつまで待てば遺産相続問題が解決できるのか、その見込みすら立てることができません。そのため私たち夫婦は途方に暮れたような状態でおります。
遺言書の有無も捜索してもらいましたが、存在しませんでした。それらのことから、この問題解決には相当な年月と金額負担がかかるのではないかと非常に心配しています。