火事になった借地でのゾッとした出来事|山梨県40代男性
山梨県40代男性
親戚の家が火事で全部燃えました。その燃えた家の土地の話です。
燃えた親戚の家の土地は借り物で、持ち主は別の地主さんでした。
いわゆる「借地権」というやつです。
建物は全焼してしまったので、地主側は「土地を返し欲しい」と言ってきたようです。ただ法律的には、建物が燃えて無くなってしまっても2年間は借地の権利は消滅しないそうです。
空地みたいな所に、「この土地は○○が借地権を有しています」という文言の看板を建てているのはそういうことです。
だから借り手側の借地権を放棄してもらうためには、その権利を買い戻すのが一般的だそうです。
さらに平成四年以前に契約した場合は、借主側の権利が現行の法律より強いことも調べて知りました。
地主さんは当初タダで土地を返すように主張していましたが、家が全焼してホテルと私の家の往復生活をしている親戚一家に対して、土地賃貸契約の解消合意と土地の無償返還を迫るというあまりにも残酷な現実でした。
結局、ツテをたどって不動産業者さんと弁護士さんを紹介してもらい、建物の解体費用等の交渉の末親戚は少なくない額の評価額相当分のお金を手切れ金として受け取ることができ、このお金を元手に新生活をスタートさせることができました。
もしもプロの力を借りずに、そのまま借地契約を解消していたらと思うとゾっとする話です。